久々の山登りin北アルプス燕岳①
本当に久しぶりに、念願の山登りに行ってきました!
場所は長野県、北アルプスの燕岳という山。さんざん悩んだ挙句、ようやく決めた山でした。これでも昔は結構山登りはしたもんだ、とタカを括って日本の山をなめていましたが、やっぱり登ってみるとなかなか手ごわく相当体力を使いました。でも気分は爽快!この爽快さはなんでしょう。それまでの苦しさが嘘のように終わってみるとまた次も行きたくなる気分は、少し私の中のインドと似ているようです。
金曜日の夜に車で家を出て、一路、長野県安曇野市へ。山の麓で車の中で仮眠をとって、朝から登り始めました。登山道入り口からかなりの急登。
久々の山は足にもきましたが、ゼイゼイと胸にこたえました。所々の休憩所で水分を補給しながら、シャツは絞れるほど汗だくです。それなのに・・・。大きいザックを担いだ中高年や、両親に連れられた子供たちは涼しそうな顔で通り過ぎていく・・・。私に子供がいたら真っ先に連れてきたいのが山なのですが、その理由に山ではすれ違うお互いが礼儀正しく挨拶し、ゆずりあう、人間の基本的なマナーを勉強できるからですが、少年達も涼しく爽やかに「こんにちはー!こんにちはー!」と返答できないほど何度も挨拶してくれて、素晴らしいというか、その余裕に羨望のまなざしを送ってしまいました。
苦しくて何度も諦めかけた頃、山頂が彼方に見えてきて、森林限界点を過ぎ、ゴロゴロとした岩を越えると、高山植物の可憐な花々の姿がちらほら。 気が付くと一面のお花畑でした。8月のシーズンに比べると少ないのかもしれませんが、9月は暑さも和らぎ、人も減り、そして高山植物もまだまだ見ることができて、ここまでの疲れも吹き飛ばされました。自然の花々を見たのは久しぶりです。
そしてお花畑の向こうには人口のお花が咲いたようなテント場があり、今日の宿泊地の山小屋「燕山荘(えんざんそう)」が見えてきました。アルプス風の赤い屋根が山頂の澄んだ空気の中で一際鮮やかに見えています。
山小屋に宿泊されたことない方はたくさんいると思いますが、宿泊料は結構お高めです。大体1泊2食付きで9000円位でしょうか。そう聞くと旅館並み?と思われるかもしれませんが、部屋は基本的に大部屋に布団を並べた雑魚寝状態、アジアで言うところのドミトリーというところでしょうか。もちろん水は貴重品なのでシャワーも浴びれません。でも私も山小屋で働いたことがあるのでわかるのですが、山小屋の運営にはお金がかかりそうです。一番大変なのは物資の輸送だと思われます。昔は「強力(ごうりき)」といって人力であげたりしていましたが、今は大勢の登山者が集まる時代。週末ともなればこの燕山荘も200人位は泊まりそうです。この山小屋では荷揚げは麓から簡単なロープウェイなどで揚げられているようですが、他の小屋ではヘリコプターによる荷揚げもメジャーです。そうなると1回ヘリ出すのに100万円とかかかるので大変です。その他に水の確保や何ヶ月にも渡り泊まり込んで働いてる従業員の維持費などもかかるでしょう。
天気が良く登山客が多ければ良いですが、シーズンに渡り天気の不調が続くと、その維持費が大きく負担にもなるだろうと思われます。そう考えると3千メートル近い山の上で暖かい寝床と温かいご飯を食べさせてもらえるだけ幸せかな・・。
しばらく休んで英気を養ってから、山小屋の前に360度広がる壮大な北アルプスをたっぷり眺め、明日の朝登る最後の山頂への道を確認しつつ、冷たい生ビールに舌鼓。最近の山小屋は冷えた生ビールやワインが飲めて、山登りした後のビールは最高!山の上まで来てもビールか・・という感じですが。
山の朝は早いので当然夜も早く、18時前から夕食タイム。知らぬ者同士が同じ食卓を囲み、あったかい夕食をしっかり食べました。消灯は21時。
食後にもう1杯ビールをおいしく飲み、深い眠りにつきました。明日は早朝起きです。
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