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2006年11月19日 (日)

またしても山登りin南アルプス 鳳凰三山①

 先月の話になってしまいますが、しつこく山登りのお話。

 今年2度目、そして今年最後の山登りです。山の紅葉が目的でしたが、今回初めて縦走というものにチャレンジ。縦走とは1つの山だけでなく山から山へ登って下りること。と言っても今回挑戦した山梨県の南アルプス「鳳凰三山」はその名の通り3つの山を縦走しますが、1泊2日で行ける初心者コースです。地蔵岳・観音岳・薬師岳の3つの山。無事制覇なるか。

 例によって前の晩から車で家を出発。前日夜遅くまで仕事に励んでいたのでかなりへべれけ状態。登山口への道のりは夜中にこんな道通って大丈夫かと言うほどの獣道のようなところが延々と続く。するといきなり車の目の前を横切る獣が!小さなイノシシの子供と、雄々しい角を持った鹿。どちらも間一髪で車を避けて通り過ぎましたが、車の中から一瞬彼らと目が合う。夜中の闖入者に向こうも驚いている様子。後で知ったけどこの道は正規の道ではなかったらしい。どうりですごい道のはずだ。

 登山口で夜明けを待つ。1週間ほど続いた天候不良で雨の中の登山を心配していたが、風はあるものの雨は止み、少し陽射しが出そうだ。しかし10月の山は初めてだが想像していたより寒く身が縮んだ。車の中で簡単に腹ごしらえをすませ、いざ出発!今回はいくつかあるコースより「ドンドコ沢コース」を行く。のどかな沢沿いを進む。前回の燕岳に比べて、ほとんど途中の景色が見えずひたすら急登を登るよりも、沢のせせらぎを聞きながら、目標とする山頂を仰ぎ見ながら変化のある道のりを行くのは、気分的に楽である。雨上がりの緑が陽に照らされてキラキラ光り、とても清々しい。Houou1_1 途中、少しだけ色づいたもみじがヒラヒラと舞っていた。頂上付近を見上げると、ふもとよりも赤や黄色で色づいているのが見える。これは期待できそうだ。 Houou2_1

またこの沢沿いコースでは途中いくつかのポイントでダイナミックな滝を見ることができた。Houou3_1 しぶきを上げる豪快な滝の前では、5人組のおじさんグループが早速お湯を沸かして温かいコーヒーを飲みながら騒いでいた。まるで子供のようなはしゃぎっぷりである。

 

 計画では今日は標準的に歩いて8時間ほどの登りをこなして、3つの山のうち、地蔵・観音と縦走し、最後の薬師岳山頂付近にある薬師岳小屋に宿泊する予定であった。しかし・・・。6時間ほど登ってだんだんと私は無口に。この時点でまだ1つめの地蔵岳すら越えていない。歩けなくはないが、気持ちがついていかず、歩いても歩いても目標に近づけない気がして気が滅入り始めた。まだ時間はお昼過ぎだが、なんとなくお天気も崩れてきたような気がする。そこで計画を変更して、今日は地蔵岳山頂まで1時間ほど手前にある「鳳凰小屋」に宿泊することにした。

 荷物を降ろしてひと段落するとすぐに凍りつくような寒さに身体がしびれるような気がしてきた。小雨も降り始め、今日ここに宿泊することにした判断をして良かったとつくづく実感。ありったけの服を重ね着してとりあえず缶ビールで乾杯。Houou4_1 前回の燕岳の山小屋「燕山荘」よりもずっと小さく、ひなびた作りの鳳凰小屋の目の前には赤や黄色に色づく紅葉が広がっている。小屋の素朴な雰囲気とよくあって、派手ではないが心に染みる紅葉であった。Houou5_1

 

 

 それにしても寒い。半袖のTシャツ、長袖のカーディガン、長袖のカッターシャツ、フリース、その上に風を通さない雨合羽を着たが、震えが止まらない。それなのに先ほど滝の前ではしゃいでいたおじさんグループは、大きなザックの中身はほとんどお酒とおつまみらしく、日本酒やら焼酎やらを開けて乾杯していた。やたら元気である。おじさんになっても、お父さんが家庭やゴルフ以外に行動を共にする仲間がいて、ああやってはしゃいでいるのは悪くないなという気がした。「お父さんは休日はいつも寝ている、もしくはゴルフ」というより、「お父さんはいつも山登り」の方が格好いい。

 寒くて仕方ないのでえ夕食の時間まで小屋の寝袋に毛布をかけて眠ることにする。だが寒くて眠れない。小屋の中も外と同じ位寒いのである。寝袋から出した頬が冷たくとうとう眠ることができなかった。

 夕食は2回に分けて長テーブルにすし詰め状態で座る。今日のご飯はカレーである。色々と細かいおかずがでるより、こういう単純で食の進むメニューが嬉しい。食堂を見渡すとほとんど中高年グループ。それがまた楽しげにカレーをほお張っていて、なんだか若い頃に戻った気分なんだろうなと思う。

 この鳳凰小屋には炭を利用した掘り炬燵があった。足を入れると柔らかい暖かさで、冷え切った身体の芯から暖まる。足元には小屋の支配人が一生懸命作った炭が入れられている。こういう心配りが嬉しい。

 明日は一気に3つの山を縦走しなければならない。自分の体力に一抹の不安を感じつつ早いうちに眠りについた。

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2006年11月 5日 (日)

ホットヨガと韓国垢すりでお肌ツルツル♪

 お隣の西川口というところに、バリのリゾートをイメージしたスーパー銭湯「ゆの郷」があるのは前から知っていたが、最近そこでホットヨガの教室が開かれているとの情報を得て、思い立ったが吉日、昨日行ってまいりました。

 ホットヨガには前から興味はあり、私が普段教室でやっているものよりもっとダイエットを目的としていて激しいものだという認識が強く、躊躇していました。でもここでは今流行の岩盤浴をしながらヨガができ、汗だくで終わった後はそのままお風呂に直行できるとあって魅力的。連休中びでしかも流行のヨガなので、定員20名はすぐに超えてしまうかもしれないと思い、電話で予約してから到着すると、「あれれ?生徒これだけ?」というたったの6人のみ。通常は入浴客用の岩盤浴を行っているスペースをヨガの時間は貸切にして、ミネラルウォーターを購入して早速ヨガ開始。

 開始直後から暑くて頭がボッーとしてくる。しかも薄暗がりな上に汗が滴り落ちてくるので、前で指導するインストラクターの姿がよく見えず、声に頼ってしまう。大きな声でよく話すインストラクターの方だったが、声や姿を追いかけようとすることに神経が集中してしまい、普段得られるようなリラックス感はない。軽い鼻呼吸の指導の後、基本的なヨガのポーズを行われ、考えていたほど激しい感じはないが、水分を補給しながらしぼれる程汗をかき、瞑想もそこそこに1時間が終了する。ちなみに入浴料の千円を含めて、タオルやヨガ用のウェア、マットを貸してくれて1時間3000円。地域のクーポン雑誌の割引を使って2550円。ヨガの内容はさておき価格的には悪くないので、たまに来る分にはいいかなと思いつつ、汗を流すため浴場へ。

 今日はこのホットヨガの他に韓国垢すりもやってみたくて、25分で3000円という値段を清水の舞台から飛び降りるつもりで払い、女湯に入る。最初にお風呂に浸かって皮膚を柔らかくしてから韓国垢すりコーナーへ。下着姿の太った韓国のおばさんが「お姉さん、お姉さん」と私を呼んでいる。中に入ると手術台のようなベッドがいくつか並び、そこでスッポンポンで横たわるといきなり垢すりで全身くまなくこすり始めた。「お姉さんのタオルきれいね~。これいくらで買ったの?」と、アジアじゃよく聞かれるような質問に答えつつ、なんだかアジアンに来た雰囲気を満喫。ここ西川口は知る人ぞ知るアジアンな場所で、私の中ではリトルバンコクという感じの場所。猥雑で治安もあまり良くないのだが、そんなところと本場のアジア各国料理を味わえる雰囲気がお気に入りの街。だからか、この「ゆの郷」もアジア系の人も多く、日本にいることを忘れてしまいそう。

 垢すりは痛いと思っていたが、やっていくうちにうっとりするほど気持ちよくて、スッポンポンで恥ずかしかったのも最初だけ、しまいには「どうとでもしてくれ」という気持ちになった。軽くシャンプーをしてもらいマッサージして垢すり終了。身体のあちこちが赤くなっている。それにしてもお恥ずかしい話だがすごい垢がでた!定期的に垢すりをすると肌がきれいになるとのこと、そういえば韓国女性というのはとにかく肌がきれいだ。整形もしてるだろうが肌のきめ細やかさが美しい。垢すりをしてくれたのも中年の韓国人のおばちゃんだったが、心なしか年齢よりもお肌がきれいに見える。

 垢すり後、いくつかある湯をめぐってお風呂をでた。ここは何から何まで揃っているので便利だ。基礎化粧品や歯ブラシまである。

 ヨガの先生にはしばらくアルコールを控えるように言われたが、これだけ汗を流しさっぱりとした後にビールを飲まない訳にはいかないということで、飲食のフロアに移動すると、宴会場やらレストラン、軽食コーナー、寛げる座敷コーナー、ゲームセンターまであって至れり尽くせり。館内ではゆったりくつろげるようにパジャマのようなウェアも貸し出ししていて、家族や友人同士でパジャマ姿で館内をくつろぐ姿は超脱力系。こちらもユルユル気分で生ビールを飲む。あ~これが最高の気分です。

 この「ゆの郷」。情報誌ではいかにもバリの高級リゾート風という打ち出しだったが、どちらというと昔のハワイアンセンター風。いっくらアジアン風にしてもどうもリゾート風アジアじゃなくて、街角アジア風。いい意味で私の好きなB級アジアな雰囲気満載で楽しい。少々お金はかかるが、1日いて何度もお風呂入ったり、マッサージしていても飽きなそう。しかも仮眠室もあって入浴料と入浴セットで1,800円ほど、プラス800円ほどの深夜料金を払うとお泊りもできるそうで、平日の夜間はそれなりに混んでいるとのことだ。下手なカプセルホテルやビジネスホテルよりも脱力できるかも。

 家に帰ると特別な化粧は施していないのに、なんだか顔も全身のお肌もツルツルなことに気づく。これが岩盤浴のせいか、岩盤浴でヨガが良かったのか、はたまた垢すりのせいかわからないが、月に1度位、全身すっきりするのも良いかもしれない。

 なんだか初体験の1日であった。

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